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佐野 雄一; 新井 健太郎*; 桜井 孝二*; 柴田 淳広; 野村 和則; 青嶋 厚*
JNC TN8400 2000-032, 98 Pages, 2000/12
再処理プロセスへの晶析工程の導入時に必要となる高濃度U溶液の調製、さらにはその際の有効な手法の一つである粉体化燃料を対称とした溶解に関連し、U濃度が最大800g/Lまでの領域におけるUO2粉末の溶解挙動を明らかとすることを目的として、溶解挙動に及ぼす最終U濃度、溶解温度、初期硝酸濃度、粉末粒径及び燃料形態の影響について評価を行った。また、得られた結果をもとに高濃度溶解時における照射済MOX燃料の溶解挙動について評価を行い、晶析工程への高HM濃度溶液供給の可能性について検討を行った。試験の結果、最終U濃度、粉末粒径の増大及び溶解温度、初期硝酸濃度の減少に伴う溶解性の低下が認められた。さらに、UO粉末及びUOペレットの高濃度溶解時においても、最終U濃度が溶解度に対して十分低い(U濃度/溶解度 約0.8)溶解条件下では、fragmentationモデルに基づいた既報の評価式によりその溶解挙動の予測が可能であることを確認した。晶析工程への高HM濃度溶液(500g/L)供給の可能性については、従来の燃料剪断片を用いた溶解では、高HM濃度の溶液を得ることが困難(溶解時間が大幅に増加する)であるが、燃料を粉体化することにより速やかに高HM濃度溶液を得ることができるとの見通しを得た。粉体化した燃料の溶解時に懸念される溶解初期のオフガスの急激な発生は溶解条件を考慮することによりある程度回避できるものと考えられ、今後オスガス処理工程の最大処理能力を踏まえた上で溶解条件の最適化を進めることが重要となる。
田中 知*
JNC TJ8400 2000-003, 62 Pages, 2000/02
放射性廃棄物処分システムの性能評価にとって、セメントの溶解に伴い放出されるコロイドの核種移行への影響を解明することが重要であると考えられている。昨年度、OPCや低アルカリセメントペーストを浸漬した溶液中での微粒子の確認およびそのキャラクタリゼーションを行った結果、濃度が低いもののコロイド粒子の放出が見られた。本年度はコロイド粒子放出の再現性を確認するために、昨年度と同様の実験を行った。また、流水とOPCや低アルカリセメントが接触している場合のコロイド粒子の放出挙動を調べた。さらにコロイドが流出した場合の移行バリア材の模擬物質としてアルミナ粉末を用い、そのバリア効果を調べた。その結果以下の事柄が明らかとなった。1)セメントペーストを浸漬した溶液中には、シリカコロイドやCaCO3と考えられる粒子の存在が確認できた。しかし、その濃度は5ppm以下であり、非常に低いことがわかった。よって昨年度の結果の再現性が確認できた。2)セメントペーストに通水するとコロイド粒子が流出することが確認できた。しかしその濃度は低いことがわかった。3)バリア材料の模擬物質として用いたアルミナ粉末により、アルミナ粉末の粒径が200150mの場合にコロイド粒子の移行が一部阻止できることがわかった。
田中 忠夫; 山本 忠利
日本原子力学会誌, 30(10), p.933 - 941, 1988/10
被引用回数:6 パーセンタイル:57.12(Nuclear Science & Technology)放射性核種(Co,SrおよびCs)の分配係数の土壌粒度依存性を与える原因を明らかにするため、9種類の粒径に分級した海岸砂について分配係数と諸物性(比表面積、イオン交換容量、交換性陽イオン種および鉱物組成)の相関関係を調べた。
中田 啓; 中本 敦*; 金盛 正至; 村上 浩之*; 佃 正昊*
PNC TN841 79-43, 94 Pages, 1979/06
5mm巾チェッカーボード方式半導体位置検出器を製作し、放射性粒子粒径測定用に半導体位置検出器が利用できるかどうかについて試験、検討した。試験結果は良好で、今後もう1段階位置分解能のよい検出器を試作することとした。
中田 啓; 金盛 正至
PNC TN841 79-02, 63 Pages, 1979/01
放射性物質が粒子状になっている場合に,放線性位置検出器によりその個別の放射能を測定できる。そこで,放射線位置検出器の性能・種類・設計方法など技術的に必要な点について検討した結果を報告する。なお放射性粒子粒径測定装置の開発を立教大学と共同で行なう。